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地下水観測@フロリダ半島の湖 [FSU]

今回のFSU滞在の目的として、ラドン測定による地下水観測手法の調査があります。お世話になっているB教授は、この手法の権威で、私のわずか半年の滞在中にも、日本と中国から測定法を学びに学生が来ました。
日本では、長崎大学のUさんがこの手法を導入し、勉強しにきた熊本大学の・・・ああ名字忘れた!Masaも、これからやるのでしょう。Uさんは9月に大阪湾で観測したのですが、その観測は神戸大学内海域環境教育センターの調査艇おのころを使って行われて、渡航がなければ私も同行する予定でした。

さて観測は、フロリダ半島の2カ所の湖で行われました。フロリダ州は湿地帯が多く、湖も沢山あります。州が、湖の環境保全・保護を考える上で、地下水についても把握するため、B教授に依頼が来たようです。調査した湖は、私が持っている地図には載っていません。
実際最初に行った湖 ↓ はとても小さかったです。水深も浅く、かなり透明で、海底が見えます。
PICT5894.JPG
しかし2つめの湖は結構な広さで ↓ じゃあ地図に載っている湖は、どんだけ広いのか・・・
PICT5933.JPG

小さい湖には1カ所、大きい方には3カ所、水中ラドンの連続測定システムを設置して、約1日半計測しました(が、2つは回収に行ったとき止まっていました)。
水をポンプで汲み上げ、これを平衡器内でシャワーします。平衡器には大気(ほぼラドン0)を引き込んいて、大気と水の間でラドンの交換が行われ、その後の気体を測定器で計測します。実際にはもう少し複雑な系になって、水中ラドンの算出方法もありますが、ここでは割愛(間違ってるとまずいので)。何故ラドンかというと、河川水中に比べて地底中のラドンは濃度が高いので、水中のラドンを計測することで、どれだけ地下水がわき出しているか分かるのです。なので、温泉水などが河川経由で流入しているところなどは不向きかもしれません。
PICT5910.JPG  PICT5908.JPG

その他に、何かの元素を測定するためのサンプリング(水をポンプアップして、特殊なフィルターに吸着させる)
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底泥の採取
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地下水の採取が行われました。左から、院生のNさん、B教授、中国から1年間短期留学のB君。
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採水した水は、ホテルで分析
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これらの測点は、湖の畔に住んでいる人の個人の!!!桟橋や、リタイヤした人たちが住む・・・何て言うんでしょう、何とかタウンみたいなの(ちなみに、ここはゴルフ場併設で、どの家にもゴルフカートがある)、の桟橋などです。もちろん事前に了解を取っています。
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どの湖にも色んな種類の鳥がいて、楽しみながら作業が出来ました。夕方、一列に並んで黄昏れる鳥たち。一羽は偽物ですけどね。
PICT5912.JPG

Nさん曰く、海洋観測は酔うから湖の方が好き。私の感想は、測器を洗わなくていい(塩抜きの必要なし)から湖は楽だ。かつて年の1/3を赤道で揺られていた生活から、どんどん陸に近づいて、とうとう内陸へ?でも、水は必要!

この観測、大学巡りの遠征から帰った直後に行ったのですが、遠征最後の訪問地であるアメリカ東岸の最北メイン州と、この最南フロリダ州の気温差は20℃以上。かたや雪、こなた半袖。北海道から沖縄へ飛んだ感じです。

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