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硫黄島 [シアター]

硫黄島二部作を見ました。
 「硫黄島からの手紙」のタダ券が手に入ったので劇場へ。その後、出張の飛行機の中で「父親たちの星条旗」を。
 渡辺兼さんは、「硫黄島からの手紙」は日本映画だと思ってる、と言ってるようですが、今の日本映画だと、もっと情緒的に描くのではないかなあ。黒澤明監督の頃の日本映画ならあり得ると思いますが(って、評論出来るほど詳しくありませんが)。
 「父親たちの星条旗」は、ストーリーに関し全く予備知識なしだったので、意外なストーリーに、へえーでした。
 いずれにせよ、戦争で、どんな形でも傷ついた人は全て被害者だということです。

 


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かっぱ

そして、映画を見た感想はと言うと。

「硫黄島からの手紙」は、栗原中将の極限状態における人間として、また指揮官としての采配について興味があった。
 彼が冷静に判断できたのは、敵と己、両方を知り、分析出来ていたからだと思う。部下を力で押さえ込もうとする上官の余裕のなさは、敵を知らずに戦う不安から生じるのだろう。
 情報の少ない、或いは制限、又は歪曲されていた時代には、知を持っていた人達は同時に智も持っていて、尊敬を集めた。現代は一部の情報はあふれかえり、知識のお披露目合戦が展開されているが、とても智があるとは言えない。情報を、血の通った智に変えるには、何が必要なのだろう?
おっと、映画の感想に戻る。
 栗原中将が赴任した時点で、最終的にはここにいる全員が死ぬ事を理解しており、如何に死なせるかが彼のテーマだった。一日でも長く戦い、敵に少しでも多くのダメージを与える、そのために戦略を練り、戦いに挑むにあたり「天皇陛下万歳」と鼓舞する。
しかし、生き残った兵達に最後の戦いを命じるとき「天皇陛下万歳」はなかった。彼らは十分に戦った。この先の戦いは、自分の大切な人のため、というに想いでなければできないじゃないか。栗原中将自身の想いでもあったのではなかろうか。
・グッと来たシーン
 全編を通じて、手紙=それぞれの秘めた想いがナレーションとして流れる。その中で唯一、捕虜にした米兵が持っていた母親からの手紙が読み上げられる。日本人同士の中でも、残してきた人達に対する想いを、あの状況の中で語り合うなんて出来なかったろう。それが、皆が、しかも米兵までも、自分と同じ様な想いを持っていることがわかり、日本兵たちは困惑する。同時に安心、或いは緊張の糸が切れる感じがして、グッときた。
・ぞくっと来たシーン
 読み上げられる手紙は、数人の主人公のものだけだったが、ラストシーンでは、戦後の調査で手紙の束が掘り出される。そこで戦った、いや戦争に関わった全ての人達の想いが解き放たれる感じがして、感動で身震いした。
・刺さった台詞 「悪いのは犬じゃない」
 この台詞が、反戦映画の趣旨を全て表している。
by かっぱ (2007-03-09 09:41) 

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