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かもめ食堂 [シアター]

 素敵な作品でした。

 肩をなでてくれるような、全身をマッサージしてくれるような。食堂に集う人たちだけでなく、海岸を歩くおじさんも猫も、森も海も、美味しそうな料理の数々も、全てが心を解放してくれる要素になっています。
 何故こんなに心地よく感じるかというと、登場人物たちが揉みほぐされていくから、見てる方も気持ちよくなるのだと思う。みんなそれなりに訳ありで(小説版にはそのあたりも書いてあるらしい)、何となくかもめ食堂に集うようになるのだけど、主人公だけが癒しパワーを持っているわけでなく、互いが安らぎを与えあってるから、全体にほのぼのとした雰囲気が生まれたのでしょう。
 映画でなくてもいいのでは、との意見もあるようですが、ビジネスホテルであんまさん頼むのと、アロマオイルの香り漂うアジアン・リゾートでエステするのと、どっちがいい?ってことでしょう(わかりにくい比喩でしょうか?)


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